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オルソケラトロジーの料金改定のお知らせ

昨今の世界情勢の変動に伴い、オルソケラトロジーの治療費の一部改訂を行います。

今後も円安傾向が継続した場合、各レンズメーカーより諸費用の変更などが発生する事が予測されます。

ご迷惑をお掛け致しますが、ご理解の程、宜しくお願い申し上げます。

今回の治療費の変更開始は

8月1日より適応とします。

今回の改定は、以下の通りです。

1)トライアル貸出保証金 0円

⇒今までは、両眼で72,600円の補償金を預からせて頂いております。

しかし、今までにトライアルレンズを紛失・破損された方は、ほとんどいらっしゃらない為、

この保証金預かりの設定を廃止致します。

ただし、トライアル貸出期間において、万が一、レンズの紛失・破損があった場合には、

1枚に付き36,300円をご弁済頂きます。

2)トライアル期間中の受診費用 1,100円

トライアル貸出期間中の診察・検査料とトライアルレンズ使用料として、

仮契約後の1回目~5回目までの受診ごとに、

1,100円を徴収させて頂きます。

尚、この料金は、6回目以降の受診の際は0円となります。

その他、適応検査の費用や本契約後の費用・補償に関しましては、

今回の改定はございません。

8月1日以降に適応検査を受け、仮契約にてオルソケラトロジーのトライアルを行う方は、

上記の改定料金の適応となります。

大変恐縮ですが、ご理解の程、宜しくお願い申し上げます。

詳しくは、当院スタッフまでお声がけください。

オルソケラトロジーレンズ診療の予約について

オルソケラトロジーレンズ近視矯正について。

ここでは、初めてのオルソケラトロジーレンズ診療予約概要について

詳しく解説させて頂きます。

ポイント1)基本的に予約制です。

ご予約は、来院時又は、お電話にて承ります。

①適応検査の日 ⇒ 1回又は2回分

②初回装用の翌日 ⇒ 1回

あらかじめ2回分、又は、3回分の予約をお取り致します。

これらのご予約は、連続した日程でも、連続していなくても問題ありません。

尚、直近の日程(同月内など)は、予約枠がすでに埋まってしまって、

新しい予約を入れにくくなっている事があります。

当月~翌月までの日程で、3日程以上のご予約希望日をあらかじめご準備頂くと、スムーズにご予約いただけます。

 

ポイント2)処方の流れ

1回目の来院時)適応検査

(適応検査5,500円+トライアル保証金72,600円+ケア用品代別途)

内容:適応検査・適応診察・説明・トライアル契約・装脱練習・ケア説明・注意事項説明

所要時間:全体で約1.5時間~3時間程度

お時間に限りがある場合は、適応検査を2回に分割して実施することも可能です。

その際は、適応検査1回目・適応検査2回目という形でご予約をお取りします。

(1回目は1.5時間程度、2回目は1時間程度必要となります。)

2回目の来院時)トライアル装用初日検査 予約制

(適応検査を分割した方は3回目の来院)

内容:オルソケラトロジーレンズ装用初日の効果を確認します。

初めて装用した夜の次の日に受診して頂きます。

使用したレンズのチェックも行いますので、

必ずご使用のオルソケラトロジーレンズをご持参ください。

所要時間:全体で1時間~2時間

適応検査の翌日に設定することが多いですが、ご予約の状況に応じて、

数日後になることもあります。

まず最初に、ここまでの日程のご予約をお取り致します。

これ以降の次回来院予約は、オルソケラトロジーレンズの効果によって異なります。

通常、7日~10日後のご予約をお取り致しますが、

眼の状況やオルソケラトロジーレンズの効果を鑑みて、

次回来院予約をお取り致します。

 

★予約状況について、

夏休み・冬休み・春休みのご予約をご希望の際は、

だいたい2か月~3ヶ月前にご予約をお入れ頂くとご希望の日程を抑えやすい傾向にあります。

直近の日程でのご予約希望は、予約枠が埋まっている可能性が高く、ご希望をお受けしにくい場合があります。

鋭意、改善に努めておりますが、ご理解の程、宜しくお願い申し上げます。

また、キャンセルも結構入ります。

キャンセル待ちご希望の際は、その旨もお伝えください。

詳しくは、当院HPもご参照ください。

https://www.ouchi-ganka.com/orthokeratology.html

オルソケラトロジーレンズケア用品刷新の刷新

昨年、9月にオルソケラトロジーレンズのケア用品である、

クリアデューをO2セプトという商品から、

ノーボトルケア(水道水でケアできる)のクリアデューO2に変更する旨お伝えし、実際にその通りに使っていたのですが、

残念ながら、このケア用品に替えてから、レンズ装用時にしみると感じる方が日本中でも数多くいらっしゃったらしく、

この度、メーカーさんより更に刷新されて、

 

 

元に戻ります。

その名は、クリアデューSL(スペシャリティレンズの略)です。

内容は、ポピヨンヨード配合の溶解液と中和・タンパク除去剤の錠剤の構成になっています。伴いまして、水道水は私用せず、付属のポピヨンヨード配合溶解液をご使用ください。

以前のクリアデューO2セプトとの違いは、

 

 

パッケージの色が可愛いピンクになったことです。

尚、なぜしみるのかの原因は、現在もメーカーで検討中のようです。

世の中のドラッグストアでは、両方が販売されていると思います。

どちらをお使い頂いても問題はありません。

当院としては、装用時にしみるという現象がでる可能性があるものを

あえてお渡しする必要性を感じませんので、ポピヨンヨード系ケア用品に関しましては、

しみるという現象を聞いたことが無いタイプの商品のみの取り扱いにしたいと思います。

当院での取り扱いは、【クリアデュー SL】のみとさせて頂きます。

繰り返しますが、ノーボトルケアの≪クリアデューO2≫でも、オルソケラトロジーレンズでのご利用は可能です。

しみるという現象が無い場合は、そのまま継続してお使いください。

ご質問、お問い合わせは、遠慮なくスタッフまでお声がけください。

ORT385

 

オルソケラトロジーケア用品の刷新について

暑い夏が終わり、秋雨前線が南下してきて、一気に涼しくなっていきそうな気配です。今年は長雨もあり、雨はありがたい面もありますが、災害には十分注意したいと思います。

さて、当院では、オルソケラトロジーレンズのユーザー様に

ケア用品として(株)オフテクスさんの≪クリアデューO2セプト≫をお勧めしておりましたが、この度、メーカーさんの商品リニューアルに伴い、

≪クリアデューO2≫をご利用頂くようになります。

cleadew(クリアデュー)|株式会社オフテクス (ophtecs.co.jp)

新しくなったクリアデューO2は、ポピヨンヨード製剤の除菌効果はそのままに、専用液をなくして、水道水・精製水の利用が可能になったノーボトルケアに変更されました。

レンズを洗浄後、コンタクトレンズをケースに収納し、錠剤と水道水または精製水をケースの9分目まで入れて頂きます。そのまま4時間以上放置して頂くことで除菌とタンパク除去・中和が完了します。

真冬の洗面所が、極寒になるような場合は、中和に時間がかかることがありますが、その場合は放置時間を5~6時間と長めにしてください。

水道水は、日本国内の水道水に限ります。井戸水や天然水などミネラル成分の入った水は使えません。ご家庭用浄水器を通した水は使用可能ですが、ミネラル成分を添加・付加させたものは使えませんのでご注意ください。(美味しい水や体にいい水ではなく、普通の水道水がメーカー推奨です。)

諸外国の場合、水道事情が異なるため精製水をご利用ください。精製水は多くの場合、防腐剤などが添加されていませんので、長期保存には向きません。開封後の保存は冷蔵庫で、且つ短期間で使い切るか廃棄して頂くことをお勧めします。

長期保存の際は、ケア完了後、レンズケースのふたを開けなければ、そのまま1ヵ月間レンズを保存できます。1ヵ月以上保存する場合は、使っていなくても1ヵ月毎に再度通常のケアを行ってください。また、保存したレンズを装用する前には、水道水または精製水でレンズをすすいでください。

オルソケラトロジーレンズ専用ケースは今まで通り、紫色の蓋のケースとなります。専用ケースは定期検診の度に新しいものを無料にてお渡ししております。

オフテクスHPより

通常のハードコンタクトレンズ用のケースは使えませんのでご注意ください。

オルソケラトロジーレンズによるトラブルは、多くの場合【汚れ】に起因するものです。汚れをしっかり落とすためには、こすり洗いが重要です。コンタクトレンズをはずした後は、早めに洗浄をお願いします。こすり洗いの際は力は不要です。洗浄液を泡立てる感じで優しい擦り洗いをしっかりお願いします。

週に一度の集中的タンパク除去≪アクティバタブレット≫も今まで忘れずに。

ご不明な点がございましたら、スタッフまでお声がけください。

 

ORT385

 

オルソケラトロジーで乱視矯正もしっかりと

過ごしやすい秋の日々に人間肥ゆる秋の地を行く今日この頃です・・・。

ここのところ、毎週末に勉強する機会があり、ありがたいやら、消化不良で胃と頭が痛いやら、てんてこ舞いの毎日ですが、大内眼科に新しく仲間入りしたレンズのご紹介です。

その名も【マイエメラルドプレミア】(厚生労働省認可)

乱視矯正が可能なオルソケラトロジーレンズです。

大内眼科が今まで導入していたオルソケラトロジーレンズは、国内生産で日本人特有の角膜の形に合わせたデザイン設計がされている【ブレスオーコレクト】というレンズです。

レンズ素材の酸素透過係数が非常に高く、また柔らかハードレンズなので割れたり破損しにくく、且つ装用感は非常にマイルドです。

近視矯正だけであれば、十分、対応できるレンズで、当院でも、沢山のユーザーさんが使っていて、昼間の活動時間帯は裸眼での生活をされています。

しかし、乱視矯正力があまり強くなく、乱視度数が1.00Dを超えると、

近視は矯正されても、乱視が若干残存してしまう傾向がありました。

そこで、乱視矯正もできるオルソケラトロジーレンズを探してみたところ、米国製でマイエメラルドプレミアムというレンズがありました。

今回、新しく導入するレンズの基となる【マイエメラルド】は、アメリカのEuclid Systems Co.が製造しています。

2004年に米国FDA(食品医薬局)にて認可を受けてからすでに16年で世界シェアはトップクラスの販売実績を持つレンズになります。

韓国、台湾、中国、EU(ヨーロッパ)、ロシア各国で国家機関にて認可を受けていて、レンズの安全性や効果実績も多くの国で認められているレンズとなります。

近年、世界中で研究が進められている「オルソケラトロジーと近視進行抑制効果に関する研究」においても採用される頻度が最も高く、

日本国内では、関東地方にあるガマの油売りで有名な地方の研究機関さんであるとか、我らが(?)京都の地元医科大学さんの近視進行抑制研究で使用されているレンズが【マイエメラルド】です。

その【マイエメラルド】に乱視矯正デザインが施された『マイエメラルドプレミアム』を当院で導入することになりました。

もちろん、合う合わないがありますから、万人に使っていただけるとは思ってはいませんが、

乱視矯正力が弱いことが原因で、オルソケラトロジー効果を感じることができないことがあれば、

お試し頂くことをお勧めします。

ただし、乱視の対応はC-3.00Dまで、乱視の軸は180度の直乱視のみになります。

それ以上の強い乱視では、完全に乱視をゼロにすることは難しいかもしれませんが、

乱視を少なくすることは可能かもしれません。

レーシックとの違いは、

レーシックが不可逆性(手術をした後は元に戻せない)で、角膜全体の厚み約520μmのうち、150μm前後を切除するのに対し、

オルソケラトロジーにおける角膜の変化は、角膜上皮と呼ばれる最表面の層に対してのみで、

変化する厚みは、わずか10μm前後です。可逆性でレンズ装用をやめれば元に戻ります。

更に、レーシックは成人していないとできませんが、

オルソケラトロジーは、ガイドラインをしっかりと遵守したうえで、

保護者の監督のもと未成年・小児でも装用することが可能です。

しかしながら、レンズのケアが面倒くさい方、定期検診にお越し頂けない方にはお勧めしません。

レンズケアはブレスオーコレクトもマイエメラルドプレミアムも同じです。

朝のレンズ装脱後、こすり洗い⇒すすぎ⇒オーツーセプト消毒保存⇒夜の装用前、軽くこすり洗い⇒すすぎ⇒装用⇒睡眠です。

ケアそのものは、難しいことも何もありません。歯磨きやお皿洗いと同じで、しっかり丁寧に洗う事、洗った後は消毒するだけです。

ご自身の眼がオルソケラトロジーの適応があるかどうかは、予約制の適応検査で確認することができます。お気軽にお声がけください。

ここからは、個人的な見解になりますが、オルソケラトロジーを実施する中で、大人として一番難しいと感じるのは、

フィッティングでも、度数合わせでも、付け外しの方法でも、ケア用品の使い方でも、各種検査手法でもなく、

睡眠時間の確保だと思います。一日6時間以上の睡眠、つまり閉瞼しての6時間以上のレンズ装用が一番難しいです。

でも、それができれば、朝起きてレンズをはずしたときに眼鏡もコンタクトレンズもしていないのに、窓の外の遠くのビルの看板が見えるのは、なかなかの感動です。

定年退職したら、お弁当作らなくてよくなったら、ゆっくり朝まで寝よう

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オルソケラトロジー療法お問い合わせについて

すっかり秋から、冬の気配も感じる季節になりました。

東寺さんの銀杏も黄色い色が美しくなってきました。

夜間のライトアップも12月8日まで行われるようですが、今が見頃をという感じです。

さて、オルソケラトロジー療法に関するご質問・お問い合わせを多数いただきます。

新たにオルソケラトロジーをご希望の方のみならず、

最近は、他院、または他国でオルソケラトロジーをすでに処方されていて、

レンズの経年劣化や紛失による再作製ご希望の方もいらっしゃいます。

オルソケラトロジー未経験の方は、まず、レンズの装用体験から始まるのですが、

経験者の方は、すぐにレンズ処方の工程に入らせて頂くことになります。

そこで、経験者の方にお願いがございます。

スムーズな処方のために

①現在使用中のオルソケラトロジーレンズの規格(データ・メーカー名・処方時期)などのわかる資料をお持ち下さい。もっともスムーズに処方をお受け頂けます。

②現在使用中のレンズの規格が判らない場合は、レンズ装用をいったん中止し、角膜の状態を自然な形状に戻してから処方となります。その際、できれば1か月、最低でも2週間の装用中止をお願いいたします。そうすることで、レンズの処方誤差や視力不良の可能性を減らすことが可能です。

③とはいうものの、レンズ装用中止などできない場合がほとんどではないでしょうか?その際は、ご相談のうえ、貸出眼鏡や使い捨てソフトコンタクトレンズの一時使用後の3日間装用中止など、皆様の日常生活が不便にならないような工夫をさせて頂きたいと思います。お電話やご来院の上、ご相談頂ければ幸いです。

どの場合でも、現在使用中のオルソケラトロジーレンズもお持ちください。

そもそも、オルソケラトロジーレンズの寿命は大体2年と考えます。

それ以上の年月の使用においては、レンズの傷のみならず、特に汚れが目立つようになります。

経年劣化したレンズを装用するのは、重篤な角膜感染症を引き起こす可能性があり、睡眠時に装用するに適していないことが多いと思われます。

実際、他院さんで処方され、2年以上使用しているひどく汚れたレンズを洗って、洗って、洗っても汚れが取れずに諦めて頂くようにお願いしたこともあります。

そして、汚れたレンズを使用している方の多くは、悲しくも”定期検診未受診”だったりするのです。

当院では、毎日のお手入れに、こすり洗いとタンパク除去・ヨード消毒をお願いし、定期検診の度にスタッフがレンズのチェックと洗浄も致しますので、そこまでの汚れたレンズに出会うことはほとんどありません。

それでも、経年劣化からは逃れられません。

定期検診を必ずお受け頂けますよう、また、2年をメドに定期的なレンズ交換をお考え頂きますよう、オルソケラトロジーレンズを装用の皆様にお願い申し上げます。

 

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