Monthly Archives: September 2019

運動会で活躍するのは、運動神経だけではありません

各学校さんの運動会シーズンがやってきました。

保育園や幼稚園、小学校・中学校の運動会で、精いっぱい頑張る子供さんたち。

勝っても負けても、みんなにMVPをあげたくなるような熱戦が繰り広げられているのは、

国際大会中のラグビー・バレーボールや陸上だけではありません。

運動会の持ち物に、お弁当・水筒・カメラ・日焼け止め・帽子のほかに、眼鏡もお忘れなく。

何といっても卒業年度のお子様をお持ちの保護者様の皆様、お子様方の入園当初や入学当初の姿を思い出したりして、お子様の成長に感動の涙腺崩壊・・・なんてことも有るかも知れませんね。

感動が引き起こす涙腺崩壊状態に意外と弱いのがコンタクトレンズです。

涙と一緒に流れて外れてしまうなんてこともよくあります。

スペアのコンタクトレンズ、または眼鏡をご持参いただくと、その後の競技もしっかり参観・応援できると思います。

感動を思い出の中に、スペアのコンタクトレンズと眼鏡はカバンの中に。

スポーツの公式戦がたくさん行われるのもこの季節です。

バレーボール日本代表として活躍する鍋谷友理枝選手が、試合中にゴーグルを着用しているのをご存知でしょうか?

ゴーグルは、強烈なアタックから眼球を守るには、非常に適した道具です。

ほかにも、サッカーボールや野球・ソフトボール・テニス・バドミントンなどの強烈なボールやシャトルなどの外傷から眼球を守ってくれます。

眼球の外傷・打撲した場合、眼球の角膜の擦過傷を起こすだけでなく、網膜振盪という状態になることがあります。

打撲により、目の奥にある網膜の中心部分(黄斑部)にむくみ(浮腫)を起こす状態です。

眼底の写真を撮ると,黄斑部が乳白色に混濁して小さな出血も伴っていることがあります。

腕や足を何かにぶつけたとき、あざができるのと少し似ているかもしれません。

数日から2~3週間で治り,後遺障害は残らないことが多いのですが、眼の奥で起こるため,湿布は貼れません。しばらく安静にしていただくこともあります。

とはいえ、至近距離でボールにぶつかるなどの外傷が強いときは,黄斑に穴が開いたりすることもありますので、目を外傷から守ることは非常に重要な事なのです。

スポーツの秋を楽しむために、コンタクトレンズと眼鏡に、ゴーグルという選択肢も一つ覚えて頂けると嬉しいです。

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消費税増税による価格変更のお知らせ

ここ数日、雷様がゴロゴロと派手な音楽を奏でております。せっかく乾いた洗濯物が泣き出しそうです。

関東では台風の余波も大きく、数日にわたる大規模な停電などもおきているようです。被災された皆様にお見舞い申し上げます。

体を水で拭くだけでも気化熱の発生により皮膚表面の温度が下がるという話を聞きました。

熱中症にくれぐれも気を付けて頂きたく存じます。

さて、10月1日より消費税の増税により、対象商品の価格が変更されます。

コンタクトレンズはもちろん、ケア用品、眼鏡商品、保険外点眼薬などが対象です。(詳しくはスタッフにご確認ください)

特に、今月末は日本中のコンタクトレンズユーザー様の商品注文が、各コンタクトレンズ会社様に殺到する恐れがあります。駆け込み需要というのでしょうか。

その場合、商品の発送の遅れや欠品などにより、皆様のお手元にお届けするのに時間がかかる可能性があります。

当院の商品在庫も、沢山の方の大量購入に対応できるほどの力はございません。

納品が遅れて、消費税10%になっちゃった!・・・なんてことにならないように。

消費税増税前の駆け込み購入ご希望の場合は、できるだけお早めにご注文頂けますようお願いいたします。

なお、大量にコンタクトレンズの購入をしたとしても、コンタクトレンズの定期検診は3か月に一度のペースでお願いいたします。

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日本コンタクトレンズ学会に参加してきました

9月も半ばだというのに真夏の暑さが続いています。

古い話になるのですが、7月に京都で開催された日本コンタクトレンズ学会に参加してきました。

各社の自慢のコンタクトレンズ、並びに関連製品の情報を提供してくださいます。

と同時に、コンタクトレンズにまつわる学術的な研究の発表や、臨床で出会った珍しい症例・事象の発表などがありました。

さらに、各シンポジウムではコンタクトレンズの新しい未来の可能性について解説が有ったり、

未成年へのオルソケラトロジー矯正法の効果と注意点などの解説がありました。

当院でも、オルソケラトロジー療法を行っていますが、その際に需要視しているのが、

「ガイドラインの順守」です。

ガイドラインというのは、治療に関わる基準を記したもので、法的な効果があるものではありませんが、非常に重要なものです。

いい加減な・危険なコンタクトレンズの処方を行ってはいけない。当たり前のことが当たり前に書かれている文章です。

特に、寝ている間に装用するコンタクトレンズであるオルソケラトロジーは、常に清潔を保つために、正しいケアと装用方法、そして3か月ごとの定期検査の順守は、当たり前の事だけれど非常に重要だと考えます。

定期検診では、オルソケラトロジーの効果を見るだけではなく、レンズそのものの劣化や汚れの有無も、慎重に、一つ一つを、顕微鏡で拡大して確認させて頂いております。

その中で、実際に、装用者ご本人は気付かなくとも、レンズの欠けや汚れの蓄積などの不具合を発見することは少なくありません。その都度、適切な対処を行います。

また、いくらオルソケラトロジー療法をしていてもゲーム遊びや学習時の姿勢が悪く、且つ、長時間連続の近見作業では、近視進行抑制効果は期待できません。

お外遊びの重要性や勉強中・読書中・ゲーム中の姿勢などについても、これでもかッというほど、こうるさくお話しさせて頂きます。

やかましい眼科だと思われるかもしれませんが、子供さんの目を守るためにご理解いただければ幸いです。