手術担当医
当院では患者様一人一人の眼の状態に合わせて、その手術手技に最も熟練している医師を院長が選んだうえで、
執刀を担当させていただきます。
当院では、令和時代の眼科医療各分野の専門家を各地から招聘し、
皆さまの手術治療にあたらせていただきます。
現代の医療は、より細かい専門分野に分かれて急速に進歩しています。
皆様が安心して手術に臨んでいただけるように、まずは院長が責任をもって手術計画を練り上げます。
そのうえで、その患者様の眼の手術に、最もふさわしい熟練した医師と連携して手術を行います。
手術執刀医が誰にあたるかわからないというような曖昧なシステムではなく、
また、一人の医師による単独医療でもありませんので独りよがりに陥ることもなく、
皆様にはより安心してその道のエキスパートによる手術をお受けいただけます。
関連先の 京都府立医科大学付属病院 の医師も、各専門部位の手術を担当しております。
諸事情により大学病院に通院できない患者様にも、
当院にて大学病院レベルの先進的な手術を受けていただけるため、日々感謝のお言葉を頂戴します。

前年度手術実績(令和3年1月~12月)
白内障手術
(多焦点眼内レンズを含む)
663件
網膜硝子体手術
45件
外眼部手術
51件
その他手術
34件
日帰り白内障手術について
白内障手術は、濁った水晶体を砕いて取り除き、人工の眼内レンズを水晶体の代わりに入れる手術です。
点眼麻酔で、片目につき10分程度で終了し、入院の必要もなくその日のうちにご帰宅いただけます。
入院治療をご希望の方は、道を挟んで向かい側にあります「京都九条病院」に手術当日の1泊のみ入院していただけます。
白内障手術の流れ
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角膜の部分を2mm程度切開し機器を挿入します。 -
濁った水晶体を超音波で砕いて吸い出します。 -
眼内レンズを挿入します。
初診から術後定期健診までのスケジュール
手術までに数回に分け診察・検査を行います。
白内障に関する検査、診察、手術説明は随時行っております。まずはお問合せ下さい。
診察後、手術日が決定しますと、術後感染予防のために、手術の3日前から抗生物質の点眼を開始します。
手術をするほうの眼に1日4回、必ず点眼してください。
手術前日
手術を受けられた方は全員、全身状態の安定を確認してから帰宅していただきます。
全身状態が不安定ならば落ち着くまでリカバリールームでお休みいただけます。
手術当日の流れ
執刀1時間前 ご来院・術前診察 |
手術の順番によって帰宅時間は異なります。 ※手術の順番等の希望はお受けできません。ご了承ください。 |
執刀30分前 点眼・状態の確認 |
リカバリールームに入っていただきます。 バイタルチェックを行い、全身状態が落ち着いているかを確認します。散瞳薬や、点眼麻酔を行います。 |
執刀 | 手術室に入室していただきます。 |
手術終了 | 手術自体は通常10分程度で終了します。消毒後、準備時間を含めて10分~15分程度で退室いただけます。 |
術後のご説明 | 終了時刻は手術順によって異なります。 |
ご帰宅 | 全身状態の安定を確認し、帰宅していただきます。お会計は翌日です。 |
術後定期検査 | 手術翌日、翌々日、1週間後、その後1ヶ月毎に検査・診察を受けていただきます。 ※術後経過により異なる場合があります。 |
当院で使用する眼内レンズについて
当院では患者さまのライフスタイルに合わせて眼内レンズをご提案いたします。
単焦点眼内レンズ
術後「遠く」か「近く」のどちらか片方がよく見えるようになります。
近くに眼内レンズのピントを合わせた場合

「近く」に眼内レンズのピントを合わせた場合
「遠く」を見るときにはメガネが必要になります。
遠くに眼内レンズのピントを合わせた場合

「遠く」に眼内レンズのピントを合わせた場合
「近く」を見るときにはメガネが必要になります。
単焦点眼内レンズを用いた手術費用の目安について
1割・2割負担の方 | 3割負担の方 | |
日帰り手術 (片眼) |
~18,000円 | 約50,000円 |
※入院の場合は、入院費用及びベッド代が必要となります。詳細は当院スタッフにお尋ねください。
およそ標準的な費用です。手術中の状況により多少違いが出てくる場合がございます。ご了承ください。
費用には手術中に使用する薬品代なども含まれております。
生命保険に加入しておられる方は、手術給付金・入院給付金の支払いを受けることが出来る場合があります。
詳しくはご契約の生命保険会社にご確認ください。
同一月に白内障など高額な治療を受ける際は「限度額適用認定証」を提示してください
69歳までの方で、診療費用が高額になる場合、あらかじめ「限度額適用認定証(自己負担限度額に係る認定証)」の交付を受けていただき、受付で提示していただくと、受付での支払額は限度額(年齢や所得によって決められた一定の金額)までとなります。
治療費が高額になる場合、全額をお支払いいただいた後でも、保険者に対して申請を行えば、この制度で定められた自己負担限度額を超えた金額について払い戻しを受けられますが、事前に申請を行い提出していただくことで、請求額に制度が適用され一時的な多額の現金の支払いを軽減できます。
多焦点眼内レンズ
多焦点眼内レンズは、術後「遠く」と「近く」の両方が見えるようになるレンズです。単焦点眼内レンズほど
ハッキリ見えるわけではありませんが、「遠く」も「近く」も見えるようになりメガネもほとんどの方は不要になります。
テクニスマルチ(AMO社)


「遠く」と「近く」の両方見えますが、「近く」がよりハッキリ見えるように設計された多焦点眼内レンズです。 回折型と呼ばれ、眼の奥に届く光の量が少ないため、暗い場所を光を見ると「ハロ」と呼ばれる光の輪が見えたり、眩しく感じる「グレア」が出る場合があります。
パンオプティクス(日本アルコン社)


これまでの老視矯正レンズは暗い場所や夜にライトを見ると、光の輪や眩しさを感じやすく、夜間ドライブには向かない側面がありましたが、グレア・ハロー現象をより少ないレベルに抑え、質の高い遠方視と中間・近方の視力補正をもたらすことができるため、夜間にドライブする機会が多い方やゴルフやテニスなどのスポーツを楽しみたい方など、アクティブなライフスタイルを好む方により適した眼内レンズです。
当院での「多焦点眼内レンズを用いた水晶体再建術」について
令和2年4月より、多焦点眼内レンズを用いた白内障手術は厚生労働省が定める選定療養の対象となりました。
選定療養とは患者様ご自身が選択して受ける追加的な医療サービスで、追加分の費用が全額自己負担となります。
当院は多焦点眼内レンズの白内障手術を行う医療機関として届出をしております。
多焦点眼内レンズの金額(選定療養)
種類 | ![]() |
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名称 | テクニス マルチフォーカル ワンピース |
テクニスシンフォニー | テクニスシンフォニー トーリック |
パンオプティクス | パンオプティクス トーリック |
金額(片眼) | 190,000円 | 190,000円 | 230,000円 | 300,000円 | 340,000円 |
多焦点眼内レンズを用いた手術費用の目安について
上記レンズ代+健康保険一部負担金となります。
片眼:
1割・2割負担の方は、~18,000円
3割負担の方は、約50,000円
※当院での手術は、クレジットカードが使用可能です。
※入院の場合は、入院費用及びベッド代が必要となります。詳細は当院スタッフにお尋ねください。
およそ標準的な費用です。手術中の状況により多少違いが出てくる場合がございます。ご了承ください。
費用には手術中に使用する薬品代なども含まれております。
生命保険に加入しておられる方は、手術給付金・入院給付金の支払いを受けることが出来る場合があります。
詳しくはご契約の生命保険会社にご確認ください。
眼瞼下垂の手術について
まぶたを上げる能力が低下し、眼瞼下垂となった場合、まぶたを切開し、まぶたの中の筋肉を短縮します。
まぶたの中の筋肉を短縮することで、少ない力でまぶたを持ち上げることが出来るようになります。
片眼手術で約20分、両眼で約40分程度です。
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①まぶたをあげる筋肉が低下した状態 -
②まぶたのラインに沿って切開し、余分な皮膚や脂肪を除去します。 -
③まぶたをあげる筋肉(眼瞼挙筋)を引っ張りだし、短縮した後に切除・縫合をおこないます。 -
④常に左右のバランスを確認しながら手術を行い、最終的に丁寧に傷口を縫合して手術終了です。
内反症の手術について
まつ毛下方の皮膚を切開し、弛んでいる下眼瞼牽引筋腱膜を瞼板に縫い付け、さらに眼輪筋を短縮し、最後に皮膚を縫合します。2つの方法で、垂直方向と水平方向の弛緩を改善するため、効果もよく、再発もほとんどありません。
手術は局部麻酔で行います。時間は片眼で約20分、両眼で約40分程度です。