月別アーカイブ: 2019年3月

春ですね。

大内眼科は、京都市南区の九条新千本にあります。

東へ10分ほど歩くと、世界遺産に認定されている“東寺”さんがあり、九条通りの歩道からも五重塔が見えてきます。

夜間はライトアップされていて金色の五重塔が九条通りの塀越しに見えるのですが、

春の桜の季節ということで先日16日から夜間拝観が始まったようです。桜が咲きだしたら楽しみです。

さて、先週も週末に研修会に行かせて頂きましたが、今週末も≪神経眼科・弱視斜視≫のセミナーに参加させて頂きました。

神経眼科とは、物の見え方、眼球の動き方、瞼の動き、黒目の動き、さらに調節といってピント合わせの機能や目を寄せる機能などを“脳”がどうやってコントロールしているのか、もしトラブルが起こるとしたらどんなトラブルが起きてその原因は何か、検査方法や治療方法を勉強するものです。

これらの領域に関わる疾患には、眼球そのものにトラブルがなく、頭蓋内、つまり“脳”に何らかのトラブルが起きている場合も見受けられます。

「掌に置いた百円玉を片眼で見ると1つなのに、両眼で見ると2つ見える」などの症状を、私たちは複視と呼んでいます。

因みに片眼で見ると2重3重に見えて、両眼で見るとましになる場合は、乱視の影響が考えられます。

もちろん百円玉には限りません、「センターラインが交差して2本見える」や「TV画面の女優さんが2人、同じ字幕が2行見える」などで気づく方もいらっしゃいます。

「右を向くとダブって見えて、正面と左は1つにみえる」なんてこともあります。

これらの症状の多くは神経眼科的な疾患が隠れている可能性があり、検査担当はそこをしっかり見つけ出す必要があります。

眼科での検査は、通常の視力検査などに加え、

眼球運動検査や眼位検査、視神経といって眼球と脳をつないでいる神経の検査も行います。

場合によっては、“脳”の状態を確認するためにMRIやCTといった検査を近医にお願いすることもあります。

ごく一部ではありますが、急を要する場合もあります。

『物が2重に見える』という状態は、必ずしも乱視が原因とは限りませんから、放置せずに眼科受診してみてください。

 

ORT385

新しいコンタクトレンズがQOVを変える?

三寒四温とはよく言ったもので、今日は何となく気温の低い一日ですね。

さて、先週の土曜日は研修日和だったのか、京都でも大阪でも研修がありました。

予定としては、両方とも参加しようと画策していたものの、丸太町から梅田のスカイビルまでを

1時間で移動するにはスーパーマンに運んでもらう必要がありそうです。

円錐角膜の方に特にお勧めできるというこの次世代のコンタクトレンズ。

「そんなレンズ見たことない!🤨」と、京都の研修を捨てて、スカイビルに行ってきました。

通常、円錐角膜の治療にはハードコンタクトレンズ(HCL)が用いられます。

HCLは、乱視矯正力に優れているので円錐角膜の方の視力をしっかり出してくれます。

しかし、装用感になれるのに少し時間が必要です。また、まばたきした瞬間にHCLが外れて紛失!😱なんてこともあるかと思います。

そこで(株)サンコンタクトレンズさんのサンセーフティというシステムをお勧めしています。

これなら紛失しても、年に一枚はメーカーから無料提供を受けられますし、2枚目からは特別価格で購入して頂けます。

使い捨てをはじめとするソフトコンタクトレンズ(SCL)では、乱視矯正力が弱い事が弱点です。。

十分な視力が出にくいし、角膜の突出を抑える・疾患の進行を抑制するという治療効果を期待することはできません。

そこで、フランスのメーカーが作ったのが、

中心部はHCL素材を使用し、角膜の突出をしっかり押さえこみ、レンズ周辺部はSCL素材を使うことで、装用感を改善して、不意に外れたりしないように工夫されたものでした。

確かにハイブリッド。

2種類の原料を使って注文を受けてからセミオーダーでコンタクトレンズ作るそうですただし現段階ではまだ、日本国内での認可は受けていないらしく、医師が個人輸入してユーザーに販売する形になるようです。

実は昨今、このような円錐角膜の方のQOV向上を目的としたコンタクトレンズが順に開発され臨床に少しずつ浸透しようとしています。

ヨーロッパでは、円錐角膜の方向けのソフトコンタクトレンズが販売されています。

通常のHCLより大きいスクレラルレンズやミニスクレラルクレンズと呼ばれるものもあります。

今はまだ簡単に手に入りませんし、導入に至っては検討事項も多く、私たちもまだまだ勉強不足です。

もっと勉強して、必要な方に必要な治療ができるように、努力し続けたいと思います。

ORT385

世界緑内障週間が始まります

冷たい雨🌂の一日です。少し肌寒い感じがする九条新千本界隈です。

さて、今月の10日から16日までの1週間、世界共通で緑内障の啓発と失明予防の活動が行われる『世界緑内障週間』が実施されるのをご存知ですか?
緑内障は、世界中で中途失明の原因疾患として上位にランクされている病気です。
日本でも緑内障は失明原因の第一位となっていて、インターネットを検索すると必ず≪失明≫の2文字が説明文の中に記されています。

日本人の20人に1名は緑内障に罹患していると言われています。
また、日本人は、眼圧(目の硬さ)も今まで言われていたような高眼圧(眼圧が高い状態)ではなく正常な眼圧であるにもかかわらず、緑内障を発症してしまう“正常眼圧緑内障”の人が多いと言われています。

患者様の中には、検診で緑内障疑いで精査(詳しく検査すること)をすすめられたけれども、怖くて受診できなかったとおっしゃる方も少なくありません。

しかしながら、緑内障は早期に発見し早期から治療を継続すれば、失明する可能性の低い病気であることも事実なのです。

このような事実をたくさんの方に知って頂くために、世界緑内障連盟 (World Glaucoma Association)という団体が、
毎年、3月に世界緑内障週間として、緑内障という病気の啓発活動を世界中で展開します。
この期間のことを、世界緑内障週間World Glaucoma Weekといいます。

この期間中、日本でも日本緑内障学会が主体となり、緑内障に関する講演会や啓発運動、イベントが同時が行われています。

緑内障という病気の本当の怖さは、緑内障に罹患している事実ではなく、

治療をせず放置してしまっている状態が一番の怖い、のだと知って頂ける事を私たちも切に願っております。

春の企業検診などで“緑内障疑い”“視神経乳頭陥凹疑い”と書かれていたら、怖がらず早めに眼科受診をお勧めします。
検査や診察では何も痛いことはしません。怖いこともしません。

どうぞご安心して眼科を受診してください。

スタッフ:ORT385