診療時間:午前診9:00~12:00/午後診16:00~18:30
休診日:木曜午後、土曜午後、日曜、祝日
(075)662-7117

日帰り手術

手術担当医

当院では患者様一人一人の眼の状態に合わせて、その手術手技に最も熟練している医師を院長が選んだうえで、
執刀を担当させていただきます。

当院では、令和時代の眼科医療各分野の専門家を各地から招聘し、
皆さまの手術治療にあたらせていただきます。

現代の医療は、より細かい専門分野に分かれて急速に進歩しています。

皆様が安心して手術に臨んでいただけるように、まずは院長が責任をもって手術計画を練り上げます。
そのうえで、その患者様の眼の手術に、最もふさわしい熟練した医師と連携して手術を行います。

手術執刀医が誰にあたるかわからないというような曖昧なシステムではなく、
また、一人の医師による単独医療でもありませんので独りよがりに陥ることもなく、
皆様にはより安心してその道のエキスパートによる手術をお受けいただけます。

関連先の京都府立医科大学附属病院の専門医が、それぞれの専門分野の手術を担当しております。
さらに、三愛眼科院長の樫本医師による質の高い手術を提供しております。

諸事情により大学病院に通院できない患者様にも、
当院にて大学病院レベルの先進的な手術を受けていただけるため、日々感謝のお言葉を頂戴します。

前年度手術実績(令和4年1月~12月)

白内障手術
(多焦点眼内レンズを含む)

779件

網膜硝子体手術

59件

外眼部手術

56件

その他手術

13件

日帰り白内障手術について

白内障手術は、濁った水晶体を砕いて取り除き、人工の眼内レンズを水晶体の代わりに入れる手術です。
点眼麻酔で、片目につき10分程度で終了し、入院の必要もなくその日のうちにご帰宅いただけます。
入院治療をご希望の方は、道を挟んで向かい側にあります「京都九条病院」に手術当日の1泊のみ入院していただけます。

白内障手術の流れ

初診から術後定期健診までのスケジュール

手術までに数回に分け診察・検査を行います。

白内障に関する検査、診察、手術説明は随時行っております。まずはお問合せ下さい。
診察後、手術日が決定しますと、術後感染予防のために、手術の3日前から抗生物質の点眼を開始します。
手術をするほうの眼に1日4回、必ず点眼してください。

手術前日

手術を受けられた方は全員、全身状態の安定を確認してから帰宅していただきます。
全身状態が不安定ならば落ち着くまでリカバリールームでお休みいただけます。

手術当日の流れ

執刀1時間前
ご来院・術前診察
手術の順番によって帰宅時間は異なります。
※手術の順番等の希望はお受けできません。ご了承ください。
執刀30分前
点眼・状態の確認
リカバリールームに入っていただきます。
バイタルチェックを行い、全身状態が落ち着いているかを確認します。散瞳薬や、点眼麻酔を行います。
執刀 手術室に入室していただきます。
手術終了 手術自体は通常10分程度で終了します。消毒後、準備時間を含めて10分~15分程度で退室いただけます。
術後のご説明 終了時刻は手術順によって異なります。
ご帰宅 全身状態の安定を確認し、帰宅していただきます。お会計は翌日です。
術後定期検査 手術翌日、翌々日、1週間後、その後1ヶ月毎に検査・診察を受けていただきます。
※術後経過により異なる場合があります。

当院で使用する眼内レンズについて

当院では患者さまのライフスタイルに合わせて眼内レンズをご提案いたします。

単焦点眼内レンズ

術後「遠く」か「近く」のどちらか片方がよく見えるようになります。

近くに眼内レンズのピントを合わせた場合
近くに眼内レンズのピントを合わせた場合

「近く」に眼内レンズのピントを合わせた場合
「遠く」を見るときにはメガネが必要になります。

遠くに眼内レンズのピントを合わせた場合
遠くに眼内レンズのピントを合わせた場合

「遠く」に眼内レンズのピントを合わせた場合
「近く」を見るときにはメガネが必要になります。

単焦点眼内レンズを用いた手術費用の目安について

1割・2割負担の方 3割負担の方
日帰り手術
(片眼)
~18,000円 約50,000円

※入院の場合は、入院費用及びベッド代が必要となります。詳細は当院スタッフにお尋ねください。
およそ標準的な費用です。手術中の状況により多少違いが出てくる場合がございます。ご了承ください。
費用には手術中に使用する薬品代なども含まれております。
生命保険に加入しておられる方は、手術給付金・入院給付金の支払いを受けることが出来る場合があります。
詳しくはご契約の生命保険会社にご確認ください。

同一月に白内障など高額な治療を受ける際は「限度額適用認定証」を提示してください

69歳までの方で、診療費用が高額になる場合、あらかじめ「限度額適用認定証(自己負担限度額に係る認定証)」の交付を受けていただき、受付で提示していただくと、受付での支払額は限度額(年齢や所得によって決められた一定の金額)までとなります。
治療費が高額になる場合、全額をお支払いいただいた後でも、保険者に対して申請を行えば、この制度で定められた自己負担限度額を超えた金額について払い戻しを受けられますが、事前に申請を行い提出していただくことで、請求額に制度が適用され一時的な多額の現金の支払いを軽減できます。

多焦点眼内レンズ

多焦点眼内レンズは、術後「遠く」と「近く」の両方が見えるようになるレンズです。単焦点眼内レンズほど
ハッキリ見えるわけではありませんが、「遠く」も「近く」も見えるようになりメガネもほとんどの方は不要になります。

パンオプティクス(日本アルコン社)
PanOptix眼内レンズ PanOptix見え方

これまでの老視矯正レンズは暗い場所や夜にライトを見ると、光の輪や眩しさを感じやすく、夜間ドライブには向かない側面がありましたが、グレア・ハロー現象をより少ないレベルに抑え、質の高い遠方視と中間・近方の視力補正をもたらすことができるため、夜間にドライブする機会が多い方やゴルフやテニスなどのスポーツを楽しみたい方など、アクティブなライフスタイルを好む方により適した眼内レンズです。

当院が採用しているレンズ(国内承認レンズ)

国内で認可されている多焦点眼内レンズです。選定療養が利用可能です。
多焦点眼内レンズは高機能な眼内レンズで、患者さんの仕事や生活スタイルに合わせて"適切なレンズを選ぶ"ことで、80-90%くらいの割合で眼鏡の使用頻度を減らすことができます。
遠視や近視・老眼だけでなく乱視矯正も可能なレンズもあり、眼鏡に頼らない生活によってより快適な生活を過ごすことが可能です。
しかし、この"適切なレンズ"を選ぶというのが重要です。

多焦点眼内レンズは非常に便利な生活をもたらしてくれる有用な眼内レンズですが、誰にでも合うものではありません。
特殊な見え方の特徴をご理解いただく必要があります。
担当医は、患者様のライフスタイルや眼の状態に合わせて、適切な眼内レンズをご提案させて頂きます。

レンズ名称 焦点数 レンズ特性 価格
クラレオン
ビビティ
波面
制御型
独自の波面制御テクノロジーを使用して開発された最新の多焦点眼内レンズです。
従来の多焦点眼内レンズと比較して、臨床的に質の高い見え方が実現可能となりました。
ハロ・グレアなどの異常光視症やコントラストの低下といった、従来の多焦点眼内レンズのデメリットが改善されました。
中間から遠くにかけての視力は大変質が高く、良好で、さらに実用的な近方視力の獲得が可能です。
クラレオンビビティについてより詳しく知りたい方はこちら
300,000円
クラレオン
パンオプティクス
3焦点
回折型
読書やパソコンなどの近方の快適作業が可能です。
高い光利用率(88%)で高コントラスト・瞳孔径による見え方の不安定さも軽減され、
見え方の高い品質を保持が可能です。
運転やスポーツをする方など多くの方にお勧めです。
300,000円
乱視用
340,000円
テクニス
シナジー
2焦点
回折型
+
焦点深度
拡張
近くの見え方が良好な回折型2焦点レンズと、コントラストの低下やハロー・グレアが軽減された焦点深度拡張型レンズの両方のメリットを組み合わせたレンズです。
近方は33cmに焦点が合うので、より近くの見え方を重視したい方にお勧めです。
近くから遠くまで連続的な良好な見え方が期待できます。
テクニスシナジーについてより詳しく知りたい方はこちら
288,500円
乱視用
338,500円

※多焦点眼内レンズでは、見え方に慣れるまで時間がかかることがあります。
またピントの合いにくい距離や小さな字を見るときはメガネが必要になることがあります。

当院が採用している健康保険適応の単焦点特殊眼内レンズ(国内承認レンズ)

単焦点レンズ扱いで健康保険適応となっている特殊な眼内レンズです。

レンズ名称 焦点数 レンズ特性 価格
レンティス
コンフォート
2焦点 遠方と中間距離の2点に焦点を合わせるため、
手元の細かい作業などは眼鏡が必要となります。
1つの距離にのみ焦点を合わせる単焦点眼内レンズに比べて眼鏡の使用頻度は軽減されます。
運動やパソコン作業をされる方などにお勧めです。
保険診療

多焦点眼内レンズ比較表

レンズ外観
名称 レンティス
コンフォート
クラレオン
ビビティ
クラレオン
パンオプティクス
テクニス
シナジー
通常の単焦点眼内レンズ
医療費適応 保険診療 選定療養 選定療養 選定療養 保険診療
焦点特性 2焦点
遠方・中間距離
連続焦点
遠方から近方
3焦点
遠方・中間距離・近方
連続焦点
遠方~近方(連続的)
1焦点
遠方合わせ
1焦点
近方合わせ
光学部デザイン 屈折型 波面制御
テクノロジー
回折型 EDOF+回折型 単焦点
近見の焦点距離 70cm 実用近方 40cm 33cm なし 任意の距離
乱視矯正 有り 無し 有り 有り 有り
裸眼での
見え方の
イメージ
スマホ
読書
眼鏡が
必要
眼鏡が
必要
パソコン
料理
眼鏡が
必要
眼鏡が
必要
テレビ
屋外スポーツ
昼間運転
眼鏡が
必要
夜間運転 眼鏡が
必要
ハロ
グレア
ほとんどない ほとんどない 少ない 少ない ほとんどない ほとんどない

※術後の見え方に慣れるには個体差があります。

※眼鏡が完全に必要なくなるわけではありません。眼の状態によっては、眼鏡使用をお勧めする場合もあります。

※白内障以外の眼疾患がある場合は、個々の眼の状況により手術後の見え方は変化しますので、担当医にご相談下さい。

※手術前の見え方と比較するものではありません。単焦点眼内レンズを入れた場合との比較です。

多焦点眼内レンズのデメリット

ハロー・グレア現象

多焦点眼内レンズでは、夜間にハロー・グレア現象が生じます。

ハローとは光のまわりに輪がかかったように光が見える事をいい、グレアは光が花火のように見える現象です。この現象は、瞳孔が大きくなっている状態(薄暗い所、暗いところ)で生じやすいといわれています。このため、夜間の車の運転時に対向車のヘッドライトが眩しく感じたり、街灯の光が広がって見えたり、光がにじんで見えたりすることがあります。ただし、この現象については個人差があり、気にならない方も、最初は気になったけどなれる方もおられます。夜間によく運転する方は注意が必要です。

新しく開発された多焦点眼内レンズの中には、これらのハロー・グレア現象をかなり軽減したものもあります。ハロー・グレアが少ないレンズに関しては、医師にご相談ください。

コントラスト感度の低下

コントラスト感度とは、映像のシャープさや、微妙な濃淡の違いを感じ取る眼の能力をいいます。健康な眼で良好な視力が出る方の見え方や、単焦点眼内レンズのピントが合っている距離の見え方と比較すると、多焦点眼内レンズを挿入した眼のコントラストは10%程度低下するといわれています。

しかし、白内障の症状がある程度進行している眼では、そもそも自覚的にもコントラストが低下しているので、多焦点眼内レンズを挿入した場合でも、自覚的なコントラストは手術前より向上すると思われます。

白内障の症状が軽度な場合や、白内障によるコントラスト感度低下の自覚症状(かすむ・白けるなど)がない場合は、手術後のコントラスト感度の変化により、術前との見え方の差に違和感を感じる方もいるかもしれません。

コントラスト感度の低下は、メガネなどでは矯正できない可能性があるため、手術後の新しい見え方に慣れるのに時間がかかることがあります。

新しく開発された多焦点眼内レンズの中には、これらのコントラスト感度の低下しにくいものもあります。医師にご相談ください。

当院での「多焦点眼内レンズを用いた水晶体再建術」について

令和2年4月より、多焦点眼内レンズを用いた白内障手術は厚生労働省が定める選定療養の対象となりました。
選定療養とは患者様ご自身が選択して受ける追加的な医療サービスで、追加分の費用が全額自己負担となります。
当院は多焦点眼内レンズの白内障手術を行う医療機関として届出をしております。

多焦点眼内レンズを用いた手術費用の目安について

上記レンズ代+健康保険一部負担金となります。

片眼:
1割・2割負担の方は、~18,000円
3割負担の方は、約50,000円
※当院での手術は、クレジットカードが使用可能です。

※入院の場合は、入院費用及びベッド代が必要となります。詳細は当院スタッフにお尋ねください。
およそ標準的な費用です。手術中の状況により多少違いが出てくる場合がございます。ご了承ください。
費用には手術中に使用する薬品代なども含まれております。
生命保険に加入しておられる方は、手術給付金・入院給付金の支払いを受けることが出来る場合があります。
詳しくはご契約の生命保険会社にご確認ください。

当院の執刀医や白内障についてもっと詳しく知りたい方はこちら

眼瞼下垂の手術について

まぶたを上げる能力が低下し、眼瞼下垂となった場合、まぶたを切開し、まぶたの中の筋肉を短縮します。
まぶたの中の筋肉を短縮することで、少ない力でまぶたを持ち上げることが出来るようになります。
片眼手術で約20分、両眼で約40分程度です。

内反症の手術について

まつ毛下方の皮膚を切開し、弛んでいる下眼瞼牽引筋腱膜を瞼板に縫い付け、さらに眼輪筋を短縮し、最後に皮膚を縫合します。2つの方法で、垂直方向と水平方向の弛緩を改善するため、効果もよく、再発もほとんどありません。
手術は局部麻酔で行います。時間は片眼で約20分、両眼で約40分程度です。