大内眼科は白内障手術・多焦点眼内レンズで多数の実績を保有しています

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カテゴリー:講演の記事一覧

4週続いた講演行脚が終了

3月下旬から、神戸→札幌→姫路→最後はワシントンと、4週続いた講演のハードスケジュールが先週終了しました。

講演内容は、多焦点眼内レンズの導入支援、初級術者に向けた実技指導と教育、合併症処理、そして国際学会での研究発表と、それぞれに,時間もスタイルも違ったもので、準備は多少慌ただしかったですが、充実したひと月でした。



診療だけでも,少なくはない負担のある中、この様な講演の準備は苦痛では無いのか?と良く尋ねられることがあります。確かにこの様な学術活動は、多少の講演料は支払われるものの、準備や日ごろの勉強、情報収集、手術もビデオに撮って編集するなど、それにかける時間は莫大です。例えば,小さなお子様がいらっしゃって、日曜は家族サービス、と言う先生には難しいでしょうし、そもそも、そこに価値観を持ったり、エネルギーを投じることが無いかも知れません。




けれど、医療技術、特に眼科手術の進歩は、一人一人が勝手にやっているのでは、全ての患者さんに恩恵は行き渡らず、誰かがこれを普及させて標準化する、と言う作業を担わなければいけません。

 幸い私は、こういうことに,さほど負担を感じず、生来、人の前に立つのが好きな性分もあって、むしろ楽しんでやれていますので、これからも、求められる限り、この役割を拝受してゆこうと思っています。

ライブ手術執刀医に指名

先月、眼科手術に関する国内最大の学会が行われましたが、そこで、ライブ手術のご指名を頂き、執刀をしてきました。

ライブ手術とはhttp://www.ouchi-ganka.com/blog/%E8%AC%9B%E6%BC%94/%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%96%E6%89%8B%E8%A1%93%E3%81%A3%E3%81%A6%E3%80%81%E3%81%AA%E3%81%AB%EF%BC%9F/

ライブ手術の問題はhttp://www.ouchi-ganka.com/blog/%E8%AC%9B%E6%BC%94/%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%96%E6%89%8B%E8%A1%93%E3%81%AF%E5%96%84%E3%81%8B%E6%82%AA%E3%81%8B/

今回は、難症例を含む2例の白内障手術を、限られた時間割の中で行う、というこれまでに無かった状況での手術でした。けれど、多くの先生方、特に「これから手術を上手くなって行きたい」という気概に溢れた、未来を担う若手ドクター達の教育に一役買えると思うと、自分自身の気持ちも昂ぶりますし、なによりそれは、10年後、20年後の患者さんの受けられる手術医療に福音をもたらせる有意義な仕事でした。





現代の眼科手術の進歩は非常に速いのです。昨年末にお話しした、教育http://www.ouchi-ganka.com/blog/%E8%AC%9B%E6%BC%94/%E7%9C%BC%E3%81%AE%E6%89%8B%E8%A1%93%E3%81%AF%E3%80%81%E3%80%8C%E6%B2%BB%E3%81%99%E3%80%8D%E3%81%A8%E3%80%8C%E7%B6%BA%E9%BA%97%E3%81%AB%E6%B2%BB%E3%81%99%E3%80%8D%E3%81%A7%E5%A4%A7%E3%81%8D%E3%81%8F/ をはじめ、これからは、自分達の盛業だけでなく未来の医療にも目を向けられる、そんな余裕を持って手術に向き合える術者が、本当に目の前の患者さんに良い手術を提供できる手術医ですし、私たちに期待される医師像だと思います。

眼の手術は、「治す」と「綺麗に治す」で大きく違う

あらゆる診療科、手術が、そうだと思うのですが、白内障手術は特に多くの施設で行われています。そしてそこには、「病気が治れば良い」と漫然と同じ手術デザイン、同じ手技で行っているところもあれば、向上心を持って,常に新しい技術を勉強したり、他の術者の手技を取り入れようと言う意欲的な先生もいます。そんな、意欲的な白内障手術医の先生方に向けた手術セミナーを企画、開催しました。ひと口に白内障手術と言っても今は、保険診療手術から、プレミアムな自費診療手術までバリエーションが有り、生体側にも、手術の易しい眼、難しい眼など様々なケースがあります。



そんな、白内障手術のA to Zをレクチャーする会のプログラムを考え、講師の先生の手配から時間配分、関連企業様への協賛のお願いなど、一年弱をかけて作りあげ、講師としても講演してきました。土曜の午後から日曜の午後まで,東京のホテルに缶詰になって学ぶこの会、今年は、250名に設定した定員に対し、全国から熱心な先生方が260名以上、少々窮屈な中で聴き入ってくれました。



この様な、手術に対する向上心や熱意は、当然そのまま、その先生の手術の質にも反映されますが、一般の患者様には、なかなか、それを判別する術を思いつかないが現状だと思います。

それは、プロの料理人達は、本当に腕の良い板前を知っているけれど、私たちは、雑誌に載っているお店が「美味しいお店」と思い込んでしまい、本当に腕利きの料理人を、実は知らないのと似ています。料理もただ「お腹が膨れれば良い」のではなく、センスに加えて、きちっとした知識や手順で作られる、「料理人仲間が認め、安定的に美味しい料理が提供される店」で頂きたいでしょう。

 Doctor’s Teacher

 医療機関のホームページには、各施設とも様々に魅力的な事が書かれています。しかしその中から、診療水準の本質的な違いを判断することは、意外に簡単に出来るものです。自分が受けようと思う手術、分野での講演や、論文の数です。もちろんマイクやペンで手術が出来るわけではありませんが、「講演=医師に教授する」為には、人並み以上の症例数、経験の積み重ねは最低限必要ですし、それも漫然と数をこなしているだけでは無く、科学的な思考を持ちながら,人に伝えられるだけの技術と知識を蓄積しなければ出来ません。少なくとも、標準を下回る技量の人が,講演を依頼されることは無いでしょう。

 Doctor’s Teacher

 皆様の地域で、治したい病気に関して一番講演数の多い先生を,一度探してみましょう。

ライブ手術って、なに?

ライブサージェリーというのがあります。

 

  
 通常の学会で手術に関する発表や解説、議論をする時は、手術ビデオの中の、ポイントとなるところ、エッセンスだけを短時間に編集したものを供覧します。講演にはそれぞれ制限時間があるので、至極当然のことです。

 この、ポイントだけで良ければ、学会参加で充分なのですが、我々の世界では、別の施設にわざわざ出向いて手術見学をする事が頻繁に行われていますし、私の手術にも、これまでに全国色んな施設の先生方が見学にいらっしゃっています。

  その理由は、自分の手術に取り入れたい手技や、新しい手術を学びたいときには、編集されたものではなく、ポイントとなる手技と手技の間、器材のセッティング、周辺スタッフの動きなど、術野以外の部分、更にはその時の様子から術者が考えていることを見て感じる事が大変重要だからです。また、実はここからがみんなの一番見たい(=勉強したい)ところなのですが、術中に思わぬ展開、術前の予想以上に困難な症例だったケースなど(要するに、ちょっと慌てるシーン)、現場で、どのような機転を利かせて対応するのか、どんな小技を利かせて状況を打開するのか(トラブルシューティング、術式のコンバートなどとも言います)、という所なんですね。



 ところが、学会などでは、やはり皆、同業者には、少しでも自分の手術を鮮やかに見せたい、という欲求がありますので(私も、多少あります)、皆が供覧するものは、上手くいった手術の上手くいったシーンだけを編集しているものが殆どです。そこで、手術をライブ中継して、全てをお見せして、お互いに勉強する、自分の手術の最初から最後まで余すところなく見せることで、皆の明日からの手術に役立てて頂く、という会が、本日行われました。私も以前、自院からの手術をライブ中継したことがありますhttp://www.ouchi-ganka.com/publication/2014.htmlが、本日は、眼科手術ライブの会で、コメンテーターと講演セッションで参加してきました。



 

 さて、このライブ手術に関して、実は今、眼科医の間でも、その是非について二つの意見が対峙しています。ここが、一番言いたいところなのですが、それについては、次の頁で述べさせて頂きます。

ライブ手術は善か悪か

さて、前頁でご説明したライブ手術ですが、眼科の手術は、ほぼ全て顕微鏡を通して行われるため、既に映像化されていますので、このようなライブ中継と、本来は相性が良いものです。実際、約20年前は、手術映像をそのまま大きな会場に中継して、術者はマイクとヘッドフォンを付けながら、開場に集まった医師達の質問に答えながら手術をする、と言う勉強会が盛んに行われていました。私も駆け出しの頃、こういった会に足繁く通い、エキスパートの先生の手術を生で見ながら、憧憬の念を抱き、勉強したものです。


 しかし今、このライブ手術に関して、推進派と反対派に真っ二つに割れているのです・・・眼科の世界は。反対派意見の基本は、患者不利益、と言うものです、つまり、「みんなに見られている」という余計なプレッシャーを感じながらの手術は、普段より上手く行かないのではないか、そしてもう一つ、今流行の個人情報、と言う理由です。一方これに対する推進派の意見は、「大学などの教育病院や、研修医の居る大きな総合病院では、常に若い先生に教えながら手術をしているので、『小さなライブ手術』はいつもやっているわけで、それは理由にならない」「個人情報も、ライブとビデオでは差違は無い。そして何より、ライブは、何一つ隠し立て出来ない環境で行う、究極の医療開示である、という点で、むしろ今の倫理感に合致する」と言うものです。



 私も、ライブ手術を発信した経験もありhttp://www.ouchi-ganka.com/publication/2014.html、さらに、日頃から患者家族には、手術を公開していることからもお分かりのようにライブ推進派です(ただし、公開手術をしていない他の病院も、マスコミの言うような「密室性」と言う事では無く、手術室の無菌環境やスタッフの動線を維持するために、非関係者を入れる想定をしていないだけです)。未来の術者育成のためにも、ライブは、ビデオでは得られない異質の教育効果があります。実際、心臓外科、血管外科など他の領域では、こんな議論はもはや無く、当たり前のようにライブ手術が行われているのです。



 20数年前、それまで静止画像と数値だけで議論されていた手術関連学会にビデオが登場し、学会の勢力図が大きく変貌しました。それまでデータだけだった議論の対象に、数字に表せないけど目で見て分かる「手技、技量」というものが入り込んできたからです。 

 そしていま眼科領域で交わされている、賛成、反対論は、それと似ていて、ぶっちゃけてしまうと、『ライブに耐えうる技量とメンタルがある術者と、そうで無い術者』の議論であって、ライブで供覧出来るか出来ないかで医師の差別化が生じると困る立場の人が反対派、というのが、私の考え方です。因みにもっと楽屋ネタを言ってしまうと、偉い(論文で高名だけど、あまり手術は得意じゃない)先生の代わりに、論文は書かないけど手術は上手な先生がコッソリ執刀する、ゴーストライターならぬ、ゴーストオペレーターという人が活躍する大学病院は、今でもあります。

 

 もちろん、手術の発展は、個々人の技量だけでなされるものでは無く、データを中心とした学問から得られるエビデンスも必須ですから、ライブに向いてる術者はライブをする、データ解析の得意な先生はそれを追求する、お互いが尊重し合って邪魔をしないことが一番大切でしょう。

日本最大の、白内障屈折手術の学会

今週末3日間は、JSCRSと言って、日本の白内障、屈折矯正手術の専門家が一堂に会する、大きな学会が、福岡で行われました。わたくしが理事を拝命している学会の学術総会です。

 

その中でわたくしは、新規の眼内レンズに関する情報提供、難しい眼の手術での手技、手術材料の紹介を通して、ある企業のお手伝いなど4つの講演、3つの座長として登壇しました。


関西地方には11の大学病院があり、角膜・網膜・緑内障・小児眼科など、それぞれに得意な分野で優れた診療や研究がなされていますが、白内障手術を専門とする大学病院がありません。東京を中心に、白内障を得意分野とする大学病院、施設の先生方と、一緒にディスカッションが出来るこの3日間は、友人やライバルと共に切磋琢磨できる、私にとって、貴重な期間です。

 

プロ野球好きの方ならご理解頂けるかも知れませんが、丁度、オールスター戦で、チームの垣根を越えて、選手同士が、お互いの技を吸収し合うような場です。

 

呉越同舟?

京都大学医学部と京都府立医大、鴨川を挟んで目と鼻の先の、この二つの医学部は、創設時の人材引き抜きなどの軋轢から、歴史的にあまり関係が良好でなく、お互いに「川向こう(鴨川の向こう岸の人達)」と、よそよそしい呼び方をしていることは、医者の間では有名な話です。 でも、今の世代の医師には、そんな歴史は関係なく、実際に同じ地域で診療している京大出身の先生と府立医大出身の先生が仲良くしない、なんてことは全くありませんし、府立系の当院にも、京大病院眼科から、沢山の白内障患者さんをご紹介いただいています。しかも、当院では、週に一回、京大眼科から派遣されている先生の外来もあります。

 

そうは言っても、府内で二つの大学でありながら、今でも人的交流が乏しいのも、また事実です。

しかし、眼科だけは例外です。府立医大の先生が、京大眼科で特殊外来を担当したり、共同研究をしたりと、交流が非常に盛んなのです。

 

そして、年に一度行われる、京都眼科学会は、その顕著な例で、両大学の先生が、それぞれ得意とする分野の治療成果や研究を発表して、お互いに勉強になります。私は、京大でも府立医大でもなく、大内眼科として、当院の得意な専門分野:白内障手術、多焦点眼内レンズについての講演をしてきました。

栃木県で講演してきました

栃木県眼科医会からのご依頼を受け、宇都宮で講演をしてきました。内容は、「難症例、合併症対策」です。最近は、短時間で出来る、日帰りで出来ると、手術の手軽さだけを強調する報道を沢山目にしますが、手術は器械の修理とは違い、生きた組織を扱うものですから、ひと口に白内障と言っても、その手術難度は、患者さんによって、かなりの幅があります。中には、「長年放置しすぎて、水晶体が固くなってしまった」「手術前の目薬を使っても瞳が開かない」「外傷の既往がある」「ある種の眼疾患を合併している」など、少数ながら、手術難度の高いものがあり、私も、月に何例かは、この様な患者さんを執刀します。また、手術を進めてゆく中で、予想とは異なる状況が展開されることもあり、この様なとき、どういう手技、観察力や思考で、対応してゆくのか、を中心に、栃木県の先生方に講演してきました。平日の夜にもかかわらず、大変多くの先生方が聴講にいらしてました。日本の医師は、みな真面目で熱心。都市部、地方に関わらず、優れた医療技術を受けられる、この国の患者さんは、本当に幸せだと思います。

北海道での手術指導

北海道大学非常勤講師を拝命しており、毎年、北大の若い先生に、手術指導、講義をしています。今年も、多くのやる気ある研修医の先生方にお会いできました。自分一人が一生の間に治せる患者さんの数は限られています。でも、術者育成に力を貸すことで、結果的に、更に多くの患者さんに福音がもたらされ、日本の白内障医療に貢献できると思うと、すごくやりがいのある仕事です。

 

 養豚場から頂いた豚の眼を、模型の顔にはめて、手術の練習をします。豚眼は、比較的人間の眼に近いサイズで、若い先生は、実際の手術の前に、これで腕を磨きます。指導医が横について、操作の悪い点など、細かく指導しながら練習ができます。



企業の社員様への講演

本日は、眼内レンズ、白内障手術関連機器の社員の方に向けた講演をしてきました。

高度に進化している現在の手術環境では、自分の技術だけでなく、新しく優れた手術機器、手術材料を、如何に適正に効率よく使ってゆくか、と言う事も大切ですので、企業の皆様のレベルアップにも、一役買えるよう、今、自分の持っている知識や技術を余すところなくお伝えしてきました。最近は、この様な企業と医師の協力関係に、ネガティブな側面だけを捉えられがちですが、皆様が享受される医療技術の向上には、欠かせないものとなっています。
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