大内眼科は白内障手術・多焦点眼内レンズで多数の実績を保有しています

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カテゴリー:患者様への記事一覧

全国紙にて公開セカンドオピニオンDr.に選定

先日、朝日新聞・大阪本社の科学医療部の方が、白内障手術に関する意見を取材にいらっしゃいました。内容は、多焦点眼内レンズに関するものでしたので、そのメカニズムから、適応、長所・短所と様々な術後症状への対応について、約1時間お話しさせて頂きました。

大変熱心な記者の方で、また、サイエンスに関する取材には慣れてらっしゃるようでしたので、私のお話を、非常に素早く的確に飲み込んで頂けたのには、正直、驚きました。これこそ、プロ、といえるお仕事です。



本日(1/17)付け、朝日新聞朝刊の、医療相談コーナーに、出ていますので、目にされた方も多いかも知れませんが、京都、関西には、名だたる大学病院、大手総合病院がたくさん有る中、白内障・多焦点眼内レンズに関する取材先に、京都の片田舎の個人クリニックに目を付ける辺り、さすがの情報収集網だと思います。そして今回は、アウトプットも極めて正確で、多少の校閲は致しましたが、初稿でほぼ、こちらのお伝えしたいことを、掴んで居られたのも、思いの外助かりました。

 

最近の週刊誌などには、販売部数欲しさに書かれた、目を疑うばかりの医療関連記事を目にする事が多かったのですが、このように、真摯できちっとしたお仕事をされるメディア関連の方のお手伝いを出来ると、こちらも大変嬉しく思います。

ライブ手術って、なに?

ライブサージェリーというのがあります。

 

  
 通常の学会で手術に関する発表や解説、議論をする時は、手術ビデオの中の、ポイントとなるところ、エッセンスだけを短時間に編集したものを供覧します。講演にはそれぞれ制限時間があるので、至極当然のことです。

 この、ポイントだけで良ければ、学会参加で充分なのですが、我々の世界では、別の施設にわざわざ出向いて手術見学をする事が頻繁に行われていますし、私の手術にも、これまでに全国色んな施設の先生方が見学にいらっしゃっています。

  その理由は、自分の手術に取り入れたい手技や、新しい手術を学びたいときには、編集されたものではなく、ポイントとなる手技と手技の間、器材のセッティング、周辺スタッフの動きなど、術野以外の部分、更にはその時の様子から術者が考えていることを見て感じる事が大変重要だからです。また、実はここからがみんなの一番見たい(=勉強したい)ところなのですが、術中に思わぬ展開、術前の予想以上に困難な症例だったケースなど(要するに、ちょっと慌てるシーン)、現場で、どのような機転を利かせて対応するのか、どんな小技を利かせて状況を打開するのか(トラブルシューティング、術式のコンバートなどとも言います)、という所なんですね。



 ところが、学会などでは、やはり皆、同業者には、少しでも自分の手術を鮮やかに見せたい、という欲求がありますので(私も、多少あります)、皆が供覧するものは、上手くいった手術の上手くいったシーンだけを編集しているものが殆どです。そこで、手術をライブ中継して、全てをお見せして、お互いに勉強する、自分の手術の最初から最後まで余すところなく見せることで、皆の明日からの手術に役立てて頂く、という会が、本日行われました。私も以前、自院からの手術をライブ中継したことがありますhttp://www.ouchi-ganka.com/publication/2014.htmlが、本日は、眼科手術ライブの会で、コメンテーターと講演セッションで参加してきました。



 

 さて、このライブ手術に関して、実は今、眼科医の間でも、その是非について二つの意見が対峙しています。ここが、一番言いたいところなのですが、それについては、次の頁で述べさせて頂きます。

ライブ手術は善か悪か

さて、前頁でご説明したライブ手術ですが、眼科の手術は、ほぼ全て顕微鏡を通して行われるため、既に映像化されていますので、このようなライブ中継と、本来は相性が良いものです。実際、約20年前は、手術映像をそのまま大きな会場に中継して、術者はマイクとヘッドフォンを付けながら、開場に集まった医師達の質問に答えながら手術をする、と言う勉強会が盛んに行われていました。私も駆け出しの頃、こういった会に足繁く通い、エキスパートの先生の手術を生で見ながら、憧憬の念を抱き、勉強したものです。


 しかし今、このライブ手術に関して、推進派と反対派に真っ二つに割れているのです・・・眼科の世界は。反対派意見の基本は、患者不利益、と言うものです、つまり、「みんなに見られている」という余計なプレッシャーを感じながらの手術は、普段より上手く行かないのではないか、そしてもう一つ、今流行の個人情報、と言う理由です。一方これに対する推進派の意見は、「大学などの教育病院や、研修医の居る大きな総合病院では、常に若い先生に教えながら手術をしているので、『小さなライブ手術』はいつもやっているわけで、それは理由にならない」「個人情報も、ライブとビデオでは差違は無い。そして何より、ライブは、何一つ隠し立て出来ない環境で行う、究極の医療開示である、という点で、むしろ今の倫理感に合致する」と言うものです。



 私も、ライブ手術を発信した経験もありhttp://www.ouchi-ganka.com/publication/2014.html、さらに、日頃から患者家族には、手術を公開していることからもお分かりのようにライブ推進派です(ただし、公開手術をしていない他の病院も、マスコミの言うような「密室性」と言う事では無く、手術室の無菌環境やスタッフの動線を維持するために、非関係者を入れる想定をしていないだけです)。未来の術者育成のためにも、ライブは、ビデオでは得られない異質の教育効果があります。実際、心臓外科、血管外科など他の領域では、こんな議論はもはや無く、当たり前のようにライブ手術が行われているのです。



 20数年前、それまで静止画像と数値だけで議論されていた手術関連学会にビデオが登場し、学会の勢力図が大きく変貌しました。それまでデータだけだった議論の対象に、数字に表せないけど目で見て分かる「手技、技量」というものが入り込んできたからです。 

 そしていま眼科領域で交わされている、賛成、反対論は、それと似ていて、ぶっちゃけてしまうと、『ライブに耐えうる技量とメンタルがある術者と、そうで無い術者』の議論であって、ライブで供覧出来るか出来ないかで医師の差別化が生じると困る立場の人が反対派、というのが、私の考え方です。因みにもっと楽屋ネタを言ってしまうと、偉い(論文で高名だけど、あまり手術は得意じゃない)先生の代わりに、論文は書かないけど手術は上手な先生がコッソリ執刀する、ゴーストライターならぬ、ゴーストオペレーターという人が活躍する大学病院は、今でもあります。

 

 もちろん、手術の発展は、個々人の技量だけでなされるものでは無く、データを中心とした学問から得られるエビデンスも必須ですから、ライブに向いてる術者はライブをする、データ解析の得意な先生はそれを追求する、お互いが尊重し合って邪魔をしないことが一番大切でしょう。

患者様への正しい情報提供

最近、一部週刊誌などで、患者さんの不安や好奇心を刺激して売り上げを伸ばそうとする記事が時々見かけられます。
私が理事を務めてます「日本白内障屈折手術学会」では、この様な流れを受けて、
患者様に、白内障手術に関する、偏りのない正しい情報提供を目的に、
現在、分かりやすい図などを多用して「一般の方向けページ」を鋭意制作中です。
完成まで、今暫くお待ちください。制作経過も追ってご報告いたします。

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